はじめに
この記事ではワイは胸郭出口症候群の手術をした時の話をするよ。まずは、これまでどんな治療をしてきたかにも目を通してくれると嬉しいな。
上の記事でも書いたんだけど、ワイは割と早い段階でこの症候群に該当している可能性を医師から示唆されていたんだ。だけど長い間、非手術で保存療法となっていたんだね。
いま思い返してみると、即手術とならなかった理由は、「診断・手術が難しいこと」「予後良好の患者が多くはないこと」なのではないかと考えている。
結果的に、手術によりワイの症状は一部好転したし、完治・寛解に向かった方もいらっしゃるので、情報共有という意味をこめてこの記事を書くね。
胸郭出口症候群とは?
胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)とは、首と肩の間の「胸郭出口」と呼ばれる狭い部分を通る神経や血管が圧迫されることで引き起こされる症候群のこと。TOS(Thoracic Outlet Symdrome)と呼称されることもあるね。
どんな症状がでるの?どんな人がなるの?
肩や腕の痛みやしびれ、手のひらの冷え感、動かしにくさなどが現れる人が多いようだね。
手を高く上げて行う動作などを繰り返し行う場合に発症しやすく、やせ型でなで肩の女性に多いとされていたけど、最近ではオーバーヘッド動作を行うスポーツ選手にも多く発症することが分かってきているらしい。ちなみにワイは学生自体に体育会テニス部に所属していて、痩せ型長身タイプなので両条件に合致する。
あまり患った人を多く見ることはないけど、野球選手や海外の歌手で手術を受けたニュースが出たことがあったね。
具体的にはどんな治療をするの?
大別すると保存療法と手術。
前者は投薬や注射や理学療法等を組み合わせる方法だね。大体、疼痛で整形外科やペインクリニックに行くとこれを勧められる。ただワイの場合は、10年近くこれを続けても悪化の一途を辿っていた。
後者は手術。具体的にはいくつか方法があるようだけど、ワイの場合は「第一肋骨の切除」「前・中斜角筋の切離」「小胸筋腱切離」を行った。
医師とのメールによる初コンタクトから手術までの流れ
そもそもどの病院にいっても保存療法に回されてラチがあかなかったので、手術該当になるかどうかの診断ができる医師とコンタクトが取りたかった。
ネットでいろいろ調べる中で、とある血管外科の先生が診察を行なっているとのことで、公表されているアドレスにメールを送ってみた。
すると、翌日にご返信があり、翌週には診察と検査。そして、同月末には入院と、とんとん拍子で手術への運びとなった。
手術はどんな感じだった?
入院の前日に諸々の説明や同意書への記入があり、翌日に手術だった。もちろん全身麻酔。手術時間は午前9時から13時くらいだっだと思う。
手術したのは左側だったが、目覚めたら中々の痛みでその日は夕食も食べれず、痛みで夜も眠れなかったことを覚えている。3日後くらいになったらひとりでトイレに行けるようになってたかな。
詳しくは覚えていないが、1週間くらい入院していたと思う。
特定されるので院名は明記できないが、いろいろな面で面白い、アート系の病院だった。
パンズ・ラビリンス的な美しさと怖さがあるね。
一部、カオスな院内の写真を載せるね、、。とても自分好みの内装でした。狂気でしかないでしょこんなの。
あと、医師や看護師さん、事務員さんもみんな親切でした。
手術後、痛みはどのように変わったか
■変化のあったところ
・脇の下の痛みが緩和された
・首の前側の張りが軽減された
■変化のなかったところ
・背中の痛み等、上記以外の疼痛や各種自律神経症状
なので、振り返ってみると、TOSが疼痛の大元の原因ではないのだなと感じた。しかし、一部疼痛が軽減されたので医師には感謝している。
ちなみに、手術後の受診で医師が言っていたのは、「片側を手術すると、もう片方の症状が良くなることもある。よって、2年くらいはもう片方の手術はせずに様子を見る」とのことだった。
デメリットはある?
個人的にはほぼない。一つだけ挙げるなら、左側の小胸筋を一部切離しているため、プッシュ型の動作がしづらくなった。例えば腕立て伏せをすると、左側に倒れ込んでしまう。
いままでお話しした疼痛患者の方の中で、ひとりだけ胸郭出口症候群の手術のあと線維筋痛症のような症状を発症した方にお会いしたことがある。
さいごに
もし「自分が胸郭出口症候群かも」と思ったら、正確に診断ができる医師にコンタクトをとること。
だらだら効果のない保存療法を継続しても時間を無駄にするだけになってしまう可能性もあるからね。
ただし焦って脳停止で侵襲的な方法を試すのもリスクがあると思うので、手術の前にワイが記事に書いてあるような非侵襲的な保存療法をすべて試してみること、などをオススメします。
何かあれば気軽に質問くださいね!
それでは!
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