はじめに
最近、新しく始めた仕事でWindowsマシンを使う必要が出てきた。ただ、自分はこれまでMacをメインに使ってきたので、正直けっこう戸惑った。たとえば:
- Karabiner-Elementsのようなキーカスタマイズアプリが使えない
- Alfredのようなランチャーアプリがない
- BetterTouchToolやBetterSnapToolが使えない
- キー配置がMacと全然違う(特にCommandまわり)
でもその一方で、WindowsにはAutoHotkeyという強力なスクリプトツールがあるし、PowerToysなどを活用すれば、わりとMacに寄せた操作感にできる。そこで今回は、自分が実際にやった「WindowsをなるべくMacっぽく快適に使うための初期設定や便利ツールの導入」についてメモしておきます。同じようにMac→Windowsに移行した人や、併用している人の参考になれば。
ロジクールのMx ERGOとK860、Cliborはそのまま使えた
以前の記事で紹介したロジクールのマウス Mx ERGOとキーボード K860は、Windowsでもまったく問題なくそのまま使えた。以前の記事で紹介したロジクールのマウス Mx ERGOとキーボード K860は、Windowsでもまったく問題なくそのまま使えた。MacとWindowsの両方で環境を共通化できるのは、ロジクール製品を選んでおいて正解だったなと思ってる。


あとは、Clibor(クリップボード履歴アプリ)もそのまま使えるのがありがたい。
設定さえすれば、ショートカットで呼び出してテンプレや履歴を貼る運用もMacとまったく同じようにできる。
自分はAutoHotkeyと組み合わせてShiftキー2連打で即起動できるようにしているけど、これがかなり快適。
まずやったこと:Windowsの基本設定(Macに寄せる)
PowerToysのKeyboard Managerでキー入れ替え
Windows標準のキーバインドだと、Macに慣れてる人は操作しにくいので、とりあえず以下のように変更:
- Alt(left)→Ctrl(left)
- Ctrl(left)→Win(left)
- Win(left)→Alt(left)
- IME Convertキー→VK244(自分環境で使ってないキーに割り当て)
これで、左手まわりのキー操作がMacのCommand、Control、Optionに近い並びになって、かなり楽になった。ショートカットで指が迷わなくなるので、これだけでもだいぶストレスが減る。PowerToysはMicrosoft公式のツールなので安心して使えるし、ほかの機能も優秀。
自分が使っているAutoHotkeyスクリプト例
AutoHotkey(オートホットキー)は、Windowsをもっと自分好みに使いたいときにめちゃくちゃ便利なツール。キーボードのキーを入れ替えたり、特定の動作をショートカット化したり、ちょっと面倒な作業を自動化したり…みたいなことが、わりと簡単にできる。しかも無料。MacでいうところのKarabiner-ElementsやBetterTouchToolのような存在で、慣れてくると「もうこれなしじゃやってられん」みたいな気持ちになってくる。自分も最初は半信半疑だったけど、使ってみたら一気に作業が楽になった。ショートカット多めの人とか、マルチモニタ環境の人には特におすすめ。
分かりやすかった動画をあげておきます。
1.ALT+数字キーでウィンドウスナップ(NumPad連携)
~Shift::
{
if (A_PriorHotkey = "~Shift" and A_TimeSincePriorHotkey < 400)
{
Run, "C:\Program Files (x86)\Clibor\Clibor.exe"
}
return
}
→MacでいうところのBetterTouchToolやBetterSnapToolの機能を、AutoHotkeyで自作してる感じ。ちなみに、これらのMacアプリはWindowsでは使えない。なので、Windowsでは似たような操作を実現するには自分でカスタムスクリプトを組むしかないのが現実。自分の場合、
自分の場合、以下のように割り当てている:
- Alt + Numpad5 → ウィンドウを中央に表示(縦いっぱい、横50%)
- Alt + Numpad1 → ウィンドウを左下に配置(縦50%、横50%)
2.SHIFTダブル押しでClibor呼び出し
~Shift::
{
if (A_PriorHotkey = "~Shift" and A_TimeSincePriorHotkey < 400)
{
Run, "C:\\Program Files (x86)\\Clibor\\Clibor.exe"
}
return
}
→Shiftキーを2回トントンと叩くと、Clibor(クリップボード管理アプリ)が呼び出せる。Macで言えば「Paste」みたいな動作。スニペット管理や過去のコピペ履歴にすぐアクセスできるのは作業効率的にもかなり強い。
3.Auto CAD用:Shift+1でプロパティ表示
+1::
Send ^1
return
→AutoCAD系の操作。Shift+1でプロパティパネルをすぐ表示できるようにしてる。手癖で操作したいものは、こういうふうに自分にしかわからないくらいニッチなショートカットでも惜しまず登録してる。
これをスタートアップに入れておけば、Windows起動時に全部自動で動く。MacのKarabiner-Elementsみたいな常駐感覚で使えるようになる。
しかも、これらのシュートカットをロジクールマウスのジェスチャーとかキーに割り振れるので楽です、、
まとめ
Windowsへの移行は最初けっこう不安だったけど、やってみると案外なんとかなった。特にAutoHotkeyとPowerToysがあれば、環境は自分好みにかなり寄せられる。Macにしかないツールももちろんあるけど、それに頼りすぎていた部分も見えてきて、逆に良いリセットになった気がする。自分と同じように、MacからWindowsに来た人の参考になればうれしいです。
コメント