はじめに
はい、サムネイルをAIに作ってもらったらいい感じに意味わからん感じになりました。
今回は、自分が電験三種(第三種電気主任技術者)の資格を取るまでの道のりについて、お話ししていきたいと思います。
電験三種ってどんな資格?
電験三種は、電気事業法に基づく国家資格なんです。50kW以上の自家用電気工作物の保安監督ができる資格で、電気主任技術者の中では一番取りやすい種別なんですが、それでも合格率は例年20%前後。
ちなみに、電気関係の資格の難易度で比較すると、自分の経験では以下のような感じです:
電験三種 >= エネルギー管理士 > 技術士補 > 電気工事士2種 = 電気施工管理技士2級
自分は電気工事士2種に4回落ちました、、涙。毎回指と作品が血だらけになってたのを思い出します。
また、上位資格の電験二種は筆記試験での取得がかなり難しいです。自分が所属していた会社は大規模な会社だったんですが、実務経験5年を活かして認定で取得するケースがほとんどでした。
自分の京大の同期は一発で電験一種を取っちゃって、そのまますぐに転職していったんです…まさに天才でした、、。ただ一般的に筆記での電験二種は人生を棒に振る可能性もあるのでよく考えて、、
勉強を始めたきっかけ
自分が電験三種を目指したきっかけは、当時太陽光関連の仕事をしていたことなんです。でも、太陽光発電って電気工学の一部分でしかないんですよね。それで、電気工学全体の知識を身につけたいなって思ったんです。電気主任技術者の資格があれば、もっと広い視野で仕事ができるんじゃないかって考えました。
学習計画の立て方
1. 試験の全体像をつかむ
電験三種は4つの科目があります:
理論(電気理論、電子理論、電気計測)
電力(発送配電、電気機器)
機械(電気材料、機械設計、施工管理)
法規(電気事業法、電気設備技術基準)
まずは、各科目の配点や出題傾向をチェックして、重点的に学習する分野を決めていきました。
2. 使った教材
主に以下の教材を使って勉強しました。これを使っている人は多いのでは:
<これだけシリーズでそれぞれを深く>
<出るとこだけシリーズで満遍なく>
電気教科書 電験三種 出るとこだけ!専門用語・公式・法規の要点整理 第4版
<過去問0>
過去問題集(10年分)
3. 学習期間と時間
自分の場合、取得までに約1年半かかりました。最初の半年で理論と電力に合格して、翌年に機械と法規を取ることができました。
学習時間:
休日だけ:3時間/日
総学習時間の目安:約300時間
(週末2日×3時間×50週=300時間)
学習の進め方
第1段階:基礎固め(3ヶ月)
まずは各科目の基本をしっかり理解することに力を入れました。特に理論は他の科目の土台になるので、じっくり時間をかけて勉強しましたね。
教科書を一通り読む
基本問題を解く
重要な公式を覚える
第2段階:問題演習(3ヶ月)
基礎がある程度わかってきたら、実践的な問題を解く練習に移りました。
過去問を解く
苦手分野を克服する
時間配分の練習をする
多分最初は意味わからんと思いますが、だんだん分かるようになります。これは本当不思議です。
資格を取ってみて変わったこと
■良かったこと
実際に電験三種を取得してみて、一番大きかったのは電気工学の全体像がわかるようになったことです。これは本当に大きなメリットでした。会議や打ち合わせに出ても、何の話をしているかがちゃんと理解できるようになりました。共通言語がわかれば次にやるべきこともわかるし、コミュニケーションもスムーズになります。ファシリティ関係全般に言えることかもしれませんが、共通言語って本当に大事なんです(ちなみに、これは会社によっても全然違ったりします)。また、電気エネルギー関連の仕事をする時に、書類審査でほとんど落とされなくなりました。
■変わらなかったこと
ただし、電験を取得しても技能的なスキルが自動的についてくるわけではありません。例えば:
ケーブルの処理
計測器の使い方
停電工事の時の実務的な作業
これらは、どこかの会社で実務経験を積まないと身につきません。自分も基礎的な技能は、会社の人間国宝みたいなベテランの方にたくさん教えてもらいました。
■電気主任技術者の役割の変化
最近感じるのは、一人の人間でやらなければいけない業務が広範囲になってきているということです。これはたぶんどの会社でも同じ状況だと思います。
それに伴って、細部は他の方や会社に任せざるを得なくなってきていて、電気主任技術者の役割は「広く浅く」の知識とコミュニケーション能力を活かして、事業場の安全やエネルギー最適化を担っていく方向に変化してきているんじゃないかなと思います。
重要な注意点
人とのコミュニケーションが本当に多いです(社内外問わず)。なので、人と話すのが苦手な方は、かなり厳しい職務になる可能性が高いです。
基本的に「何もトラブルがないこと」が前提なので、連絡が来るときは大抵何かトラブルが起きている時です、、涙
マイナスからのスタートになることが多いということは、心構えとして持っておいた方がいいかもしれません。
あと普通に危険です。めちゃくちゃ古い受電設備の点検とか、い自分でするのも結構危険ですが、協力会社の方に作業していただくケースの方が結構神経にきます。
電験ドリームはあるのか?
『電験ドリーム』 これ最近のSNSでめちゃくちゃ見ますね、、。
ドリームを何として捉えるかですが、収入面でいうと夢はあると思います。最近だと、某巨大物流サービスに転職した後輩の年収が1200万スタートとか。GAFAのデータセンターとかですね。必ずしも英語がネイティブである必要はないようです。
結局、収入は職務に付随するというより、どの会社に属するかということでもあると思うので、会社によるとしか言えないと思います。
ただ、間違いなく向き不向きはあるので、資格取得をする前によく考えるのが吉だと思います。
まとめ
向いてさえすれば良い仕事だと思います!
自分で良ければ何でもお話いたしますので、お気軽にご連絡くださいませ。
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